▶︎NURO 光
  
2020年4月8日に産声をあげた楽天モバイル。当初の予定より半年遅れましたが、無事、サービスイン。それまでは総務省からいろいろ指導を受けるなど、若干、サービスインも怪しかったわけですが、とりあえずは商用サービスを開始。1年間無料(300万人)など、とかく値段のことがクローズアップされますが、そもそもネットワーク仮想化って、どうなっているのか?について見ていきます。

なお、管理人は「中のヒト」でもなければ「近くのヒト」あるいは「となりのヒト」でもないので、内容についてはネット情報を集めたものです。内容の正否は保証できませんので、軽く流してください。

携帯電話網の仕組みとは


ケータイのネットワークシステムは大きく分けて次のとおり。

1)基地局
2)RAN(伝送区間)
3)コアネットワーク
4)IPマルチメディア

基地局には、UE(スマホなどの端末)と繋がる通信機器が置かれています。アンテナ部、無線機、BBU(ユニット)、GPSアンテナ、電源、バッテリーなど様々なものから構成。スマホと基地局は電波で接続されます。無線区間になります。

基地局の次は伝送区間です。光ファイバで主にNTTのGC局(光回線を集約するところ)と接続されています。有線区間ですね。NTTは全国にネットワーク網を構築していますから、そこの使っていない光ファイバ(ダークファイバー)を利用します。

自社で全国に光ファイバ網なんて金額と時間の面からみて構築できませんから、NTTの設備を借用しているわけです。例えば、東京・大阪間の通信などです。携帯電話網にはコアネットワークがあり、ここで専用の装置が、スマホの接続処理等を行います。新幹線に乗って通話したときに、基地局との接続がどんどん切り替わりますが、それでも通話が途切れないのはこのコア装置があるからです。

コアネットワークを通じて、通話したりデータ通信をしたりするのは現在IPネットワークで実現されています。オールIPですね。

▶︎楽天モバイルは1年無料(先着300万名)解除料は0円

世界初、楽天モバイルのネットワーク完全仮想化


これまでは、1)から4)の区間をそれぞれの専用装置でハードもバラバラ、メーカーも様々だったわけです。そのハード依存だった部分を排除し、ソフトウェア仮想化レイヤを設けることで、機種に依存しないネットワークシステムを構築。1)〜4)の全てを仮想化したというキャリアは、楽天モバイルが世界初というわけです。

今回、楽天は携帯電話事業に新規参入ということで「ゼロからネットワークを構築する」という状況にありました。ドコモなどのように過去のレガシーをひきずっているわけではないため、自由度が格段に違うということ。三木谷社長をはじめ技術者は「ゼロからスタート」という言葉を多く使っているようです。こういう状況だからこそ、完全仮想化が実現したのでしょう。

もともと基地局に設置されていたBBUというベースバンドユニットを仮想化して、NTTのGC局のサーバラックに搭載するというのが目新しいところでしょうか。vDUと言うんだそうです。ですから、基地局にはアンテナ部と無線機だけ。アンテナなどを建てて、GC局のパッチに光ファイバを繋げば、10分で電波を吹いてサービスインするそうです。しかも、人間による「設定」とかは不要。全て中央データセンタで管理。人の関与を完全に排除することでコスト・人的ミスを低減できるのだとか。ま、実際、やっているところを見たわけではないので、ほんまかいな?とは思いますが。



基地局はNECで国産を強力サポート


ソフトバンクはファーウェイ「ずぶずぶ」の時期がありました(おそらく、まだこっそり使っているでしょうが)。トランプ大統領の例の制裁の件で、中華製は御法度。三木谷社長が選んだのはNECの基地局。製品も国内で製造するとのことで、国産をサポート。良い流れです。

コアネットワークはシスコシステムズ


SGW、PGW、MMEといったLTEのコアシステム(EPC)はシスコが担当しているようです。auのEPCも確か納入していたのではないかと(ずいぶん前ですが記事を見たことが)。シスコといえば、スイッチ・ルータで世界最高峰の企業ですが、製品がバリバリ高いことで有名ですね。もちろん安心感はありますが。コロナの件で話題になりましたが、会議システムのWebEXなども有名かと。

ちなみに、課金制御機器はノキアみたいですね(2019年12月発生不具合に対する報告書で明らかに)。



基盤構築は世界中のエンジニアが


今回のシステムを主に構築したメンバは世界中から優秀な(で高額な)エンジニアを集めて実現したんだそうです。さすが、社内の公用語が英語の企業ですね。三木谷さんも英語、ペラペラです。当然、高額な報酬を支払っているでしょうが、世界初の出来事に携わることができるというインセンティブも大きかったでしょう。こういうのがないとできないんでしょうね。

先週、楽天モバイルのSIMが届き、IIJmioで購入したNova lite 3(セールで1万円)が今日到着しました。これにSIMを挿しました。自動でAPN(rakuten.jp)を認識し、無事開通。楽天LINKのアプリで通話・SMSができることも確認。自分の住んでいるエリアが、楽天回線網ではなくauエリアだと思ってたところ、Gnetrackアプリで見てみると・・・楽天回線ではありませんか!サプライズでした。1年間無料ですので、ちょこちょこ利用したいと思います。ちなみにスピードテストは下り10Mbps前後。そんなものですかね。[2175]



 
 
 




 














▶︎1年間無料・解約手数料0円


2020年4月8日に楽天モバイルが第4のキャリアとして携帯電話事業に本格参入。1年目は300万人を限度に1年間無料という驚きのニュースが。さらに2年目以降でも2980円と破格の値段。解約手数料も0円ですから、いつでも解約できます。メインは大手キャリアとし、サブ機で使うのもアリかもしれません。 
 

 
 







▶︎再び注目されるワイマックス


クラウドSIMが2019年からスタートし、モバイル通信ユーザをざわつかせました。2020年もこの流れは変わらないと思われていましたが・・・ある運営会社で大規模な通信障害が発生して・・・そんな中、信頼と実績のワイマックス(WiMAX)が再び注目されることに。原点回帰?と個人的には思っています。



 








▶︎格安SIM選び!(体験記)


引越し・新学年・新社会人の季節となり、スマホの乗り換え・買い替え・新規契約などで悩んでいる方も多いのでは?私は数年前に通信業界で仕事をする機会があり、そこそこ知識はあったので、いかにスマホを安く利用するかについていろいろ調べてみた時期がありました。あれから5年、実際に格安SIMのIIJmioを利用して思ったこと、メリット・デメリットについて書きたいと思います。













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